内容紹介 差別なき公正な社会の実現は可能か。奴隷制が横行した植民期から、「黒人初の大統領」であるオバマの就任まで、「人種」問題を軸に400年にわたる米国史をコンパクトに一望し、数々の困難を抱えた積極的差別是正措置の現実と将来を描き出す。 【書評】 ・『みすず』(第656号、2017年1・2月合併号、評者:李孝徳氏) ・『アメリカ学会会報』(第190号、2016年4月、評者:黒崎真氏) ・『図書新聞』(第3204号、2015年4月25日付、評者:佐藤円氏) 【主要目次】 プロローグ アファーマティヴ・アクションとは何か 第I部 歴史的前提 第1章 「社会的構築物としての人種」と近代世界システム 第2章 奴隷制が支えた初期アメリカの発展 第3章 奴隷制廃止から「ジム・クロウ」へ 第4章 差別隔離体制の動揺と法的平等の達成 第II部 未来への試?