芳醇でエレガントなアンリ・ジローのブラン・ド・ブラン
ブラン・ド・クレは樽使いの魔術師アンリ・ジローが手掛ける稀少なブラン・ド・ブラン。白亜の石灰質土壌で採れたシャルドネを使用していることから、チョークを意味するCraieと名付けられています。アンリ・ジローのシャルドネが見事に表現されています。
柑橘系のオイル、新鮮な洋梨、シナノキの花のアロマ。ミディアムからフルボディで、サテンのような質感を持ち、繊細なムース、キビキビした酸、塩味のあるフィニッシュが特徴的です。
ワイン名 | ブラン ド クレ Blanc de Craie |
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解説 | パーカーポイント: 90点 予想される飲み頃:2019 - 2025
The latest rendition of Girauds NV Blanc de Craie Brut offers up aromas of citrus oil, fresh pear and linden blossom. On the palate, the wine is medium to full-bodied, vinous and satiny mtextured, with a delicate mousse, ripe but racy acids and a saline finish. Charming and structurally open-knit, its already drinking well. As usual, this is a blend of Chardonnay from Aÿ and the Montagne de Reims. (Issue 244 End of August 2019, The Wine Advocate, 31st Aug 2019)
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樽使いの魔術師
アンリ ジロー
Henri Giraud
アンリ・ジローの歴史は創業者フランソワ・エマールが1625年、アイ村に畑を手に入れたことから始まります。現在のアイ村の所有畑は8ha。12代目のクロード・ジローが樽使いにこだわる「フュ・ド・シェーヌ 1990」を世に出し、世界的な注目を集めました。アイ村出身のセバスチャンは1973年生まれ。アンリの娘と結婚し、シャンパーニュでビオディナミを先駆的に研究した醸造家ジョルジュ・アルディからシャンパーニュ造りを学びました。
樽で森のテロワールを表現する
アンリ・ジローは樽使いの魔術師と呼ばれます。2016年に醸造施設からステンレスタンクをなくして、卵型コンクリート槽や樽を発酵や熟成に使っています。
かつてはランスに大勢いた樽職人がいなくなったため、アンリ・ジローは自らアルゴンヌの森に分け入って、190-300年の高樹齢の木から、良質の樽材を探します。樫の木が育つテロワールの違いが、シャンパーニュに映し出されます。アンリ・ジローのシャンパーニュは、樫の木の区画によって、下草やキノコの香りが出たり、果実が前面に出る場合もあります。
ピノ・ノワールに強いアイ村のメゾン
アイ村はヴァレ・ド・ラ・マルヌの中でも優れた村の集まるグランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌの筆頭格です。日照時間の長い南向き斜面は、マルヌ川の反射を受けて熟度が上がる一方で、川から吹く涼しい風がフレッシュ感をもたらします。石灰岩土壌がベースですが、崩落した土壌がたまる斜面下部は表土が厚い。下部はシャルドネを植えて、豊満なピノ・ノワールとバランスをとっています。
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