【カブ種子】　武蔵野交配　「万寿（まんじゅ）」　1ｄｌ　★代引不可　★新タネは1月以降となります

食味のよい白さび病・根こぶ病抵抗性のおすすめ3品種！
今季は品薄ですのでご希望の方はお問合せ下さい。
※メーカーでも品切れの場合はご容赦下さいませ
（株）武蔵野種苗園新治育種農場資料より

はじめに

　カブは日本において最も古い野菜の１つとされており、歴史的には万葉の時代までさかのぼります。一般的に栽培され、食文化に出てきたのは江戸時代からであり、その後面積が拡大し、小カブの産地が形成され始めました。消費地も全国的規模で急速に伸び、北海道から九州まで広がり、それに伴ってあらゆる気候条件、土壌条件に対応できる栽培技術の向上、品種改良により栽培地域も拡大しています。
　カブは漬物のイメージが強いですが、煮物、サラダ、炒め物等、調理方法は多様化しており、これらの要望に応えるべく、食味のよい、高品質の品種を発表してきました。近年、産地では連作の結果、根こぶ病、萎黄病が多発しており、食味や品質に加えて、耐病性を備えた品種が望まれるようになってきています。
　当社では白さび病・根こぶ病複合抵抗品種である「白寿」、「万寿」、根こぶ病抵抗性品種である「碧寿」を発表しており、これら3品種を用いて、白さび病が問題となる春・秋の栽培、生理障害が問題となる夏期の栽培をカバーすることができます。


【品種特性】



「白寿」
食味のよい白さび病・根こぶ病抵抗性品種


根こぶ病および白さび病抵抗性で、裂根少なく変形、ス入りが遅い春、秋播き品種。
草姿は立性で、葉数多く葉柄は丈夫である。
球は白く光沢があり、球形は厚みのある腰高で球揃いはよい。肉質は緻密で食味がよい。



「万寿」
収穫・調製時の作業性がよい白さび病・根こぶ病抵抗性品種

草姿は立性で葉色は濃緑色、葉柄は太く丈夫で作業性は高い。
球は白く光沢があり、球形は厚みのある扁円型で球揃いはよい。
球の変形、裂根は少なくス入りは遅い。


「碧寿」
夏期の生理障害に強い根こぶ病抵抗性品種

    根こぶ病抵抗性で耐暑性強く、夏どりに最適な早生種。
    草姿は立性で葉色は鮮緑色、草丈はやや短くバランスがよい。
    球は白く光沢があり、腰高型でボリュームがあり球揃いがよい



【栽培のポイント】



　施肥量、栽植密度などについては、一般的な栽培方法に準じるが、各作型での注意点は以下の通りとなる。

「白寿」「万寿 」

秋播き露地栽培（8月下旬〜10月上旬播き）

　最も栽培しやすい時期ではあるが、早播きの際は特に虫害に気をつける。この時期の虫害としてはコナガが問題となるため、防虫ネットを使用するとともに、早めの薬剤散布を行い、予防に努めることが大切である。 　また、「万寿」「白寿」については吸肥力が強く、気温の高い時期は草勢が強く根尻が太くなりやすいため、良品を得るには播種期をしっかり守ることが重要となる。

冬〜春播き施設栽培（10月中旬〜3月播き）

　1年中で最も気温の低い時期なので、作柄を安定させるにはハウス、トンネルの1重、ハウス・トンネルの2重被覆による気温・地温の確保が必要となる。
　白寿を栽培する上での注意点は、他の品種と比較して抽苔が早いため、播種期に注意する。万寿については、厳寒期の栽培において球の形状が扁平になりやすいため、同様に播種期に注意する。

「 碧寿 」

春〜夏播き露地栽培（4月〜8月中旬播き）

　春は比較的栽培の容易な季節となるが、7〜8月は高温による病害虫、生理障害の発生が多く栽培の難しい時期となる。虫害については防虫ネットの利用と薬剤散布を組合わせて、徹底的に防除を行う必要がある。生理障害については従来の品種よりも強いため、秀品率が上がり、結果的に単収が増加する。また、夏期栽培で発生し易い肩の着色が少なく、食味についても肉質は緻密で甘味があり、品質面においても優れている。注意点としては、吸肥力が比較的強い品種となり、多肥栽培となると根尻が太くなり、球の形状が乱れやすくなるため、施肥量には十分注意する。

碧寿の栽培風景


夏期栽培で威力を発揮する碧寿



最後に

　カブは球も葉も利用できる万能野菜です。球にはアミラーゼが多く含まれ、生で食べると消化・吸収を助け、胸焼けや食べ過ぎの不快感を解消します。葉にはビタミンB1、B2、C、カルシウム、カリウム等の他、機能性成分として、β-カロテンを含むので、ガンや心
疾患の発症抑制作用があるとされています。

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