内容紹介この本は,一般線形モデルを使ったデータ解析の基本的な原理をわかりやすく解説したものである.生命現象を扱う研究では,生物データに含まれる信号と雑音を分離し,信号部分の信頼性を共通の尺度で評価することは,結論を下すための必要な作業である.これを行うために,これまでt-検定,分散分析,重回帰分析等,様々な統計解析が開発されてきたが,一般線形モデルはこれらをまとめた統計解析であり,一つの概念体系の下で統一的にすべての解析を行おうとするものに他ならない.今日多用される様々なコンピューター統計パッケージソフトでも,このような個別の統計解析を異なる形式で取り扱っていたのは過去の話であり,すでに一般線形モデルの概念体系に従った共通のモデル式や命令文を基にしたやり方が標準的に整備されてきて?