近年多発するゲリラ豪雨、台風などの夏の厳しい栽培環境にも適応性が広い大根!
青首ダイコンの新品種『夏の守(なつのかみ)』が農林水産大臣賞※1を受賞
サカタのタネでダイコンでは「献夏37号」以来18年ぶりの快挙を達成した品種です
※1 農林水産大臣賞、全日本野菜品種審査会:
全日本野菜品種審査会は、一般社団法人日本種苗協会が主催し、国内の野菜産地の維持と発展に寄与するため、販売中あるいは育成途中の品種を供試し、実地栽培による比較審査を行い、優良品種の選定を行うもの。農林水産大臣賞とは、本審査会での1等・特別賞受賞品種の中から、特に優秀な品種にのみ贈られる賞。第63回全日本野菜品種審査会(2012年1〜12月実施分)では10点が1等・特別賞を受賞し、そのうち4点が農林水産大臣賞に選ばれた。
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特 徴
?夏まき秋どりの青首ダイコン。
?根長は35cm前後、根径は約7.5cm。
?小葉で立性から開帳性の中間くらいのがっちりとしたコンパクトな草姿で、豪雨や風などでも葉が傷みにくい。
?中太りもなく尻部の肉付きがよい。そろいがよく、曲がりの発生が少ない肌のテリもきれいな高品質なダイコン。
?萎黄病に耐病性があり、黒斑細菌病、炭そ病、黒斑病、べと病、モザイク病などの各種病害や、黒芯症、赤芯症、根形不良といった生理障害、過湿による横縞症に比較的強いと試作産地から評価されている。
?肉質は緻密で、辛みや苦味が少なく、食味が大変よい。
栽培の適応性
寒地・寒冷地(北海道基準)7月上旬〜下旬まき、8月下旬〜10月上旬どり、温暖地(千葉県基準)8月中旬〜9月初旬まき、10月中旬〜11月上旬どり、暖地(鹿児島県基準)8月下旬から9月中旬まき、10月中下旬〜11月中下旬どりに適する。ただし、無理な早まきは生理障害、遅まきは短根の原因となるため、上記を参考に栽培地ごとに適期をよく見極める。
資料
ダイコンは、年間を通して生産、出荷されています。8、9月が生育期間にあたる夏まき秋どりは、気温が高く、台風や、近年ではゲリラ豪雨や残暑といった異常気象もあり、一年のなかで最も栽培が難しいとされる作型です。一般にこの作型のダイコンは、風雨で葉が折れたり傷むことで必要な光合成量が維持できなくなり、降雨後の高温と過湿により、病原菌などが侵入することで、根部の生育にもダメージを与え、品質が著しく低下してしまいます。さらに秋どり栽培は、高温や乾燥などの影響で生理障害が発生しやすく、歩留まりが最も低い時期です。それに加え、この時期のダイコンは、品種によって肉質が硬く、辛みや苦味が出やすいといった課題もありました。
このような状況において、夏の厳しい環境条件下でも栽培でき、肌にツヤがあり、そろいがよく、曲がりが少ない高品質な青果を安定して収穫できる、新たな秋どりダイコン品種の登場が切望されていました。当社が15年以上の歳月をかけて育成した『夏の守』は、曲がりが極めて少なく、濃緑色の小葉で、草姿は立性※10と開帳性※10の中間くらいで、厳しい気象条件でも葉折れが少ないため(図1)、傷部分から侵入する病気が進行しにくく根部が順調に生育します。萎黄病に耐病性があり、そのほか黒斑細菌病、炭そ病、黒斑病、べと病、モザイク病などの病気や、赤芯症、黒芯症、根形不良といった生理障害、過湿による横縞症(図2)にも比較的強いとの評価が試作先の産地からあがっています。肉質は緻密で、辛みや苦味が少ないので、大変食味のよい品種です。
図1
図2
近年夕立が多いことで知られる、群馬県北東部の産地で行った試作では、連日見舞われる豪雨と、天候回復後の急激な気温上昇という栽培環境でも、『夏の守』は生理障害や病害の発生が少なく、形状のよい高品質な青果が高い秀品率で収穫できました。富山県東部での試作では、台風や豪雨などの異常気象がない状態でも、従来品種は下葉が黄色く、外葉は垂れていますが、『夏の守』は葉の色が濃く、垂れずにしっかりとした草姿となりました(図3)。このほか、北海道、青森県、石川県、山口県、熊本県などでも試作していただきました。一般的に歩留まりが低い時期にもかかわらず、同品種は90%を超える秀品率で収穫できた産地もあり、その耐候性が高く評価されています。
図3
2012年10月4日に石川県農林総合研究センター農業試験場砂丘地農業研究センターで行われた第63回全日本野菜品種審査会のダイコン(夏まき秋どり)の部において、『夏の守』は、立毛(圃場での生育中の地上部の状態)や収穫物のそろい、外観が極めて優れているほかに、高温期における栽培が難しい作型においても内部生理障害が見られず、横縞症に強いことが評価され、30点中トップの成績となり、1等・特別賞を獲得しました。さらに、昨年行われた10回の同審査会で1等・特別賞を受賞した品種のなかでも、特に優秀な成績を収めたことから、今年6月20日に一般社団法人 日本種苗協会から発表された「農林水産大臣賞」にも選ばれています。なお、当社ダイコンが農林水産大臣賞を受賞したのは1994年の「献夏37号」以来、18年ぶりの快挙です。
栽培のポイント
?土作りと施肥
堆肥や緑肥などの施用による土壌の団粒構造化に努める。病害軽減のため、微生物肥料や良質な完熟堆肥を施用し、有効菌の増殖を促す。施肥は、元肥を控えめにし、草勢をおとなしめにつくる。窒素成分で栽培地基準の8割程度を目安とする。
?播種
栽植密度は、地域や作型によって異なるが、畝間50cm×株間25cmくらいが適当。
?生理障害・病害虫防除
夏まきの栽培で一番問題になるのは内部生理障害(黒芯症・赤芯症)。これはホウ素欠乏の症状で、本品種は比較的強いが条件によっては発症することがある。ホウ素は土壌中ではホウ酸の形で存在し、雨によって流亡しやすいので注意する。また、生育中期〜後期の高温や土壌のアルカリ化が発症を助長させるので、マルチを使用するなどして地温を下げる対策をしっかり行うほか、ホウ素資材とともに過リン酸石灰を施用すると効果的という報告もある。その他病害虫については、必ず生育初期に予防的防除を行う。
?収穫
夏まきの栽培は収穫が遅れると病害虫の被害を受ける危険性が高くなるので適期収穫を心がける。
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